令和2年2月26日(水),3年生の総合的な学習「うすね地区につたわるもの」の学習で,下記の単元目標に沿って,薄根地区の『太々神楽』を見させていただきました。学習会では,実際に太々神楽を見せていただいたり,踊り方を教わったり,踊りに使う太鼓を叩かせてもらったり,お面をかぶらせてもらったりと,本当に有意義な時間を過ごすことができました。
 

 伝承百余年となります。 三峰山河内神社に奉納し活動している保存会と,硯田町菅原神社に奉納し活動している保存会の2団体が継承保存に努めています。
 薄根太々神楽は日本最古の歴史書と言われている古事記を題材に神を楽しませ,観る人も一緒に楽しみ,五穀豊穣,地域の平穏と和を願い演じる伝承古典芸能です。全部で11の演目は,天地創造の舞に始まり天孫降臨の舞まで,格調ある式舞と,神と観る人を喜ばせる興舞で構成されています。最盛期には20数座を持っていたが,次第に減少したため,昭和49年保存会組織を復活した。格調が高く,原型も比較的正しく伝えられている。
    【沼田市薄根太々神楽硯田保存会Face Bookより】

 明治末期,大類村柴崎(現高崎市柴崎町)出身で,薄根村恩田で巡査をしていた松本耕三郎が退職後,硯田天満宮(現沼田市硯田町の菅原神社)の宮守になり,同神楽殿自彊館(じきょうかん)(現公民館)に居住,地域の青年達に教えたのが始まりです。耕三郎は出身地の進(すさ)雄(のお)神社に伝わる伊勢(いせ)系(けい)太々(だいだい)神楽(かぐら)の笛,太鼓,舞を一人で覚えていました。松本耕三郎は薄根太々神楽の生みの親です。
   【金井庫治氏著「利根沼田への伝承 神職松本耕三郎と太々神楽」より】



【単元目標】
○地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事の様子や,それらには地域の生産活動やまちの発展,人々のまとまりなどへの願いが込められていることを理解し,地域社会に対する誇りと愛情をもとうとする。
○地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事から学習問題を見いだし,見学・調査をしたり,保存・継承に携わる人から話を聞いたりして調べたことを作品にまとめるとともに,文化財や年中行事に込められた地域の人々の願いや保存・継承するための努力について考え,表現する。

  きのうの5,6時間目に太々神楽を見ました。こわいお面や,おもしろいお面など,いろいろなお面ありした。2人でえんぎをするのはとてもむずかしいのに,たいこや笛の音に合わせながら,上手にできていました。私は,とっても感動しました。
 じっさいにお面をかぶったり,いしょうをきたり,たいこをたたいたり,おどりを教わったりしました。おどりははじめてで,とってもむずかしかったけど,おどっているうちになれてきました。いしょうも着ました。はかまをはいたら,ゆるゆるでした。お面をかぶってみたら,あごがかくかくするのがありました。たいこは笛に合わせながらたたきました。少しだけ難しかったです。
  とってもおもしろかったです。また,また,お家の人といっしょに薄根太々神楽を見たいです。 
  ぼくが見たのは,天このまいとえびすのまいです。天このまいは,いな作・五こくほうじょうのまいで,きつねが出てきまます。2ひきが田畑をたがyして,つかれてケンカをし,さい後は,男のきつねが勝つ様子がえんじられています。動きがとても面白かったです。
 えびすのまいは,使いの神々をもてなすために,海の幸をとる様子をえがいています。えびすとひょっとこが,魚つりをします。えびすはタイをつり,ひょっとこはでっかいタコをつります。そのでっかいタコとひょっとこですもうをしタコが勝ちます。これも,動きがとても面白かったです。
 お面をかぶらせてもらい,まいを体けんすることもできました。足の運びがむずかしく,お面をつけると前しか見ないので,思っていたいじょうに大へんでした。
 今回,初めて太々神楽を見て,体けんして,身近な地いきに,こんなにすごい古てんげいのうがあるのを知り,おどろきました。今年は,ぜひ見に行って,ほかのまいについても,もっと知りたいです。
     
     
     
     
太々神楽学習会